「汗血馬」について

汗血馬の名称の由来は、諸説あるが、何も字に拘泥した感がある。

文選李善注引用の『相馬経』に「汗溝深からんと欲す。」とあるによれば、汗腺が血管のあたり迄ある馬をいうが如し。

スピノザ『思想の自由について』 畠中尚志訳注

TRACTATUS THEOLOGICO-POLITICUS

 

神学・政治論

 

TRACTATUS

THEOLOGICO

POLITICUS

羽鳥博愛『研究 英文解釈』(旺文社)

羽鳥博愛の『研究 英文解釈』は、ただ単に英文を解説しているだけでなく、内容に迄踏み込んだ良く出来た参考書だと思う。

鬼島熊之助『英文機械的解釈法』

鬼島熊之助の『英文機械的解釈法』は、英文の説明が詳細で、今の英語の参考書と比較して天地の差がある感がある。

『枕草子』の原本について 第一段(前田家本)

枕草子』の堺本の第一段は、

 

 

春はあけほのゝ空はいたくかすみたるにやう\/白くなり行山のはのすこしつゝあかみてむらさきたちたる雲のほそくたなひきたるもいとをかし
夏はよる月の比はさらなりねやもなを蛍おほく飛ちかひたる又たゝひとつふたつなとほのかにうちひかりて行もいとをかし雨ののとやかにふりそへたるさへこそをかしけれ
秋は夕暮ゆふ日のきはやかにさして山のはちかくなりたるに烏のねにゆく三つ四つふたつみつなと飛行もあはれなりまして鴈のおほく飛つれたるいとちいさくみゆるはいとをかし日入はてゝのち風のをと虫の聲なとはいふへきにもあらすめてたし
冬はつとめて雪の降たるにはさらにもいはす霜のいと白きも又さらねといとさむきに火なといそきおこしてすみもてありきなとするみるもいとつきつきしひるになりぬれのやう\/ぬるくゆるいりていにて雪も消すひつ火おけの火もしろきはいかちになりぬれはわろし

 

 

とあり、最古本の前田家本では、

 

 

はるはあけぼの。そらはいたくかすみたるに、やうやうしろくなりゆくやまぎはの、すこしづつあかみて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。

夏はよる。月のころはさらなり、やみもほたるのほそくとびちがひたる。またただひとつふたつなどほのかにうちひかりてゆくもをかし。あめなどのふるさへを かし。

秋はゆふぐれ。ゆふひのきはやかにさして山のはいとちかくなりたるに、からすのねにゆくとて、三つ四つ二つ三つなど、とびゆくさへあはれなり。ましてかり などのつらねたるが、いとちひさくみゆる、をかし。日のいりはてて、かぜのおと、むしのねなど、はたいふべきにあらずめでたし。

冬はつとめて。雪のふりたるはいふべきならず。しもなどのいとしろく、またさらでもいとさむきに、ひなどいそぎおこし、すみなどもてわたるも、つきつき し。ひるになりて、やうやうぬるくゆるびもてゆけば、いきもきえ、すびつ、ひをけも、しろきはいがちにきえなりぬるはわろし。

 

 

とあり、堺本か前田家本が原本と思われる。三巻本は、明らかに後代の改作本であろう。また、他の古典と比較して、『枕草子』が異本が多いのは、贋作であることを裏付ける証拠になると思われる。さて、堺本と前田家本の前後であるが、前田家本の方が原本に近いということは、火を見るよりも明らかである。また、平安時代の男性が漢字を使用し、女性が仮名を使用することを考慮しても前田家本が仮名を多く使用しているところからも、前田家本が最古であることを証明すると思う。

田中菊雄『英文解釈の道』

田中菊雄は、『岩波 英和辞典』で著名であるが、『英文解釈の道』は、それ以上の出来であると思う。『英文解釈の道』は、解説が先ず良く、説明は、詳細妥当を極む。