高津春繁 『ギリシア語読本』(要書房)

『比較言語学』『比較言語学入門』『アルカディア方言の研究』の著書もある高津春繁の『ギリシア語読本』は、古代ギリシア語の参考書としてとてもよく出来た参考書だと思う。古代ギリシア語の参考書としては、これ以上はないのではないだろうか。

 

ἐπαίδευονのἐ-はaugmentと称し、過去を表す。ἐ-をつけた語幹はつけない語幹とは異なる人称語尾を取り、之を第二次、そうでないものを第一次という。この区別は文法では大切である。

 

古代ギリシア語の良くできた参考書というものは大変少ないが、英語のように良くできた参考書が出来てもいいと思う。