τὸ ἐόν of Eleatics

τὸ ἐόν は、時を超えて不生不滅、不動でありて、一挙に全て、一つのもの、つながり合うものにして分かつ可からず、全てが一様にして、ここにより多くあったり、全体があるもので満ちている。(断片8)

・無があることは不可能(断片6)

・あらぬものを知ることもできなければ語ることもできないからである。(断片2)

 

τὸ ἐόν の対義語は、無で有り、無が存在する事は、不可解也。存在する事物に対して考究し、存在しない事物に対しては、考究不可能。無は、有の対義語也、有に対してのみ存在し、存在しない事を考究する。存在する事物に対して、存在しないという認識を生じ、認識に於いて有無を生じ、視覚に於いて視覚内外を生ず。

 

 T.theodor         2022.5.27